2019年07月19日

技術向上の先にあるもの

私が初めてアジアに足を踏み入れたのは1997年でした。
韓国からタイを経由してネパールに行ったのですがその時はまだお店など経営もしておらず今の様にイベントを転々としてました。とは言ってもその頃は手づくり作家さん達とグループ展が主でしたのでなかなか自分がやりたい事は出来ませんでした。
手づくり展 安くて売れるものを並べて色んな会場で同じ様なメンバーと売り歩く繰り返しに息苦しさを感じていた頃でした。ちょうど自分の作っているものはゴミになるんじゃないか?と物作りに疑問を抱いていた時期。この時お客様の魔法の言葉で今があるのはあちこちでお話しさせて頂いているのでここでは省略させていただきますが、その時代は革でバッグやアクセサリーを作っていました。新卒で就職した会社がレザーと毛皮の製造卸だったので材料も比較的調達しやすくてそして何と言ってもその当時の手づくり展でソフトレザーでバッグを作っている人はいなかったんですよ。ライバル意識を燃やす様な熱い事が元々苦手で出来るだけ避けたかったというのが本音です。
もちろんお洋服は専門分野でしたので、作りたかったんですが、諸先輩達のライバル意識が凄すぎてその中には到底入る事は出来ませんでした。レザーでパーツファッションを作っていたのもこの時代ですね。

今となっては懐かしい想い出でもあります。

そんな懐かしさでたまに手づくり展にでも出展したいと思いましたが、実は去年 応募したら見事に落選〜笑
作品ではなくただ単にハギレとかボタンとか売りに行きたかったのですが...
そうですよね。もう時代は令和です。

話しそれちゃいましたが...
そろそろレザーだけではなく新しい挑戦をしたいと思っていた頃 1996年の秋 確か9月後半10月くらいだったかな?北海道が雪降る前に戻れる時期 九州に行って日本の伝統工芸などを見て回る旅に一か月位バイクで行こうと計画してたんです。そう九州一周の一人旅。残念ながら台風で断念。
そんな事もあったりして その年久しぶりに再会した友達とか色んな出会いがあってそうだ布を見にインド!
と思ったのです。ところがネパールになったんですが...この話しもあちこちでしてるのでここではスルーしますね。

そんなこんなでネパールに導かれ、今はバリにおりますが、
そこも今回のお話しでは省略しますね。話し凄く長くなるので....

でここからが本題です。
アジアにはまだまだ本物の素材がある。
その素材達に出会いお店始めたのが1997年4月5日だったんですが

ネパール布に出会いアジア各国布興味がわいてきました。そしてあちこちで買い付けをして皆さんにお店で紹介していたのですが、それだけではダメだという事に気がつき始めました。

お客様から受け取ったお金は私ものではない。
誰に手渡すのか?が大切。
私はただ単にその橋渡しをしているだけ
布を現地で買うだけではオーナーにしかお金は届きません。
そこで働く人達の生活は変わらないことに気がつきました。

それで自分にできる事は何かと思った時アジアに工場を作ろうと思ったんです。
もちろんその国の人達が作る工場です。自分は経営者ではありません。
アイディアを生み出し 技術を伝えるだけです。

労働力が安いからアジアで物作りをしようと考えたわけではありません。
技術を高めていき それに見合った収入を現地の人達に。技術が向上して嬉しくない技術者はいません。
ただ単に世の中にその技術の大切さを伝えていないだけなんです。
技術者を育てるにはとても時間がかかります。一つひとつ出来る様になるというのはそこに喜びが生まれますのでとても素晴らしいプロセスです。
パーツごとに製造したり時間に追われて縫製したファストファッションにはその時間はありません。
ファストファッションを全て否定は出来ません。そこで夢を得ている人達もいますから。
でも私がやりたい夢は 利潤の追求ではありません。
あくまでも素材を生かす技術を向上してゴミになるものを減らす事です。それも笑顔で包まれた時間の中で...

思いを伝える言葉はとても難しい
だからいつも作品にその思いを込めています。

十彩はお客様の一人ひとりの笑顔があるからこそ生まれてくる。


お手元に十彩お持ちの方は
ひとつ一つの作品を是非見て下さい。

その年 その年の成長が見えてきます。

出来る事が一つひとつ増えていくのでその度にデザインとパターンに悩みます。
毎年チャレンジです!

ここまで縫えるようになったんだって本当嬉しくなります。

その分私自身もパターン技術が試されていくので、頑張らねばって感じです!

















posted by 十彩 Aya at 12:29| Comment(0) | 十彩ブランド
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