なかなかブログ更新出来ずすみません。この二日間もそうですが、この布を受け取り、カタチにして展示会開催。
予想以上にかなりのパワーをこの作品に使い過ぎて、脱力感で日曜日は何も出来ない状態でした。
久堀知子作の思いをのせた布を受け取り、デザイナーとして布も人も喜ぶお洋服をデザイン、パタンナーとしての役割はいかに布をギリギリまで生かし、縫製技術を殺さないパータンを作る事でした。
3月に、この布に初めて出会いそこから布と対話して生み出したデザイン。

スカートは布のイメージから直ぐにインスパイアされたのですが、ジャケットはどうしてテクニックを入れたくなり、試行錯誤しました。一番この布と関わったのがこのジャケットですね。やりすぎると、布のイメージ壊してしまいますので、でもここにどうしても入れたい要素があったので縫製スタッフも、かなり頭の体操になったみたいです。笑 仕上がってしまえばどこにそんな複雑な縫製があるのか見えないですよね。サイズも十彩ブランドとは違いちょっとスッキリといつもよりも少しだけ小さ目に作りました。
スカートもまたサンプル布で作った時は、問題無かったのですが、布が予想以上にぶ厚く ベルト通しがごろっとしてしまい。縫製スタッフのアイディアで裏のみ別布に変更。ベルト紐も 予定の太さにすると可愛くない。急遽半分の細さに変更。縫製に入ってもなかなか大変な布でしたがちゃんとベルト周りおさまりましたね。ウエストにくびれが無くても見せて着れる魔法のスカートです

ケープは布がデザイン教えてくれた感じでした。折り返すと襟になるっていうのがとっても気に入ってます♪紐を通したのはお客様のアイディアでどんどん新しい発想で楽しんで着てもらいたいと思ったからです。一番未完成で完成形なデザインかもしれませんね。
ジャンスカは、布を預かる前から作ろうと思っていました。
久堀さんは、十彩のジャンスカが好きなのできっと喜んでくれるのかな?なんて思って作りました。一番初めに完成したのもこのジャンスカです。
パンツは、十彩の定番中の定番なので、最後に作れたら作ろうと思っていたら上手い具合にパターンが入りました! ポケットは当初つける予定じゃなかったのですが、突然思いつき裁断決めたのにも関わらず、またまた組み直して無理やり入れたんですよね。右ポケットにしたのはジャケットと組み合わせた時の手の仕草が美しくなる様に。ジャケットをチラッとめくってパンツのポケットから何かを取り出す時のスタイルが粋に映ります♪
この布で本当に長い期間楽しませて頂きました!

当日の朝まで値段つけに悩んで、
皆様の元へ。
思いを受け取り、新しい命を与える。
目に見えないものを見える世界に落とし込む。
思いが強すぎても、ここちいいものにはならない。
自然体で心地よく着れるお洋服を生み出す。
押しつけにならないデザインと接客。
布と共に楽しく過ごし、皆さんと一緒に喜びを繋いでいく事。
これからも続けていきますので よろしくお願いします。
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